診療

小線源治療

小線源治療とは、小さな容器に密封された放射線同位元素(放射線を放出する物質:線源)を体内に一時的あるいは半永久的に挿入、留置するなどして治療する方法です。
小線源治療の特徴は、病巣の近傍に配置された線源から集中的に照射することで、より局所の治療効果を高めることができることにあります。
当院では、前立腺癌に対するI-125シード線源による組織内照射や、子宮頚癌などに対する腔内照射を行っています。

前立腺組織内照射

I-125シード線源による永久挿入治療は、米国においては20年以上前から行われ、限局性前立腺癌における標準的治療法として定着しています。その有効性は数々の報告により確認されており、その生化学的非再発率は手術に匹敵するとされています。わが国では2003年9月からI-125シード線源を用いた密封小線源永久挿入療法が開始されています。

前立腺組織内照射

腔内照射

腔内照射は子宮、膣などの体腔内にアプリケーターと呼ばれる管を一時的に留置して、その内部で放射線同位元素を移動させることで行う治療法です。
子宮頚癌などが主な対象疾患となります。通常は外照射と組み合わせて治療を行うことが多いですが、場合によっては外照射、腔内照射単独で治療を行うこともあります。

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