放射線治療科

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放射線治療科

教授 茂松直之

ご挨拶

放射線治療科は,がん(悪性腫瘍)に対する放射線治療を,放射線腫瘍学・放射線生物学・放射線物理学のもと,診療・研究・教育を邁進してゆきます.放射線治療医師,診療放射線技師,医学物理士,看護師などが一致団結して放射線医学部・病院のがん治療の進展に尽力してゆきます.

診療において放射線治療は,手術・抗がん剤と並ぶ治療の3本柱の一つで,慶應義塾大学病院のほとんど全ての診療科との連携のもとに,低侵襲治療を目指しております.外部放射線照射では定位的放射線治療・強度変調放射線治療・化学放射線治療,子宮癌に対する腔内照射,前立腺癌に対する組織内照射などの根治的治療,骨転移に対する内用療法など緩和医療に取り組み,年間約900例の患者さんの治療を行っています.

研究においては,さまざまの疾患に対する新しい治療法に関する臨床研究,放射線照射による細胞形態の変化,遺伝子・染色体変異などの基礎研究に取り組み,研究のための研究に終わることのない,臨床に直結する研究に力を注いでいます.

教育においては,学生,研修医,専修医に対してマンツウマンの指導を原則に,講義やカンファレンスを通じて,放射線医学全体に精通し,さらに個人の専門性を育てることを目標としています.

放射線治療科の魅力は,日本では国民の最大の死因である”がん”を積極的に治療できる点です.日本では2人に一人が “がん” に罹患し,3人に1人が“がん”で死亡する時代です.放射線治療は手術・抗がん剤と並ぶ “がん” の治療法の3本柱の一つであり,さらに手術・抗がん剤と比較して,患者さんへの苦痛の少ない低侵襲治療であり,欧米ではがん患者さんの70%以上に放射線治療が適応されています.ここ10年で放射線治療技術は著しく進歩し,さまざまな技術の放射線治療が適応となってきています.ほぼ全身にわたる悪性腫瘍に対し,小児から高齢者まで,早期がんから緩和医療までの治療を経験し,自分の適性に応じて専門領域を選択できます.当科では,関係病院も含めますと40名程度の現役医師が一線で活躍しておりますが,放射線治療医は日本ではまだ全く不足しており多くの病院で需要があります.今後間違いなく拡大してゆくがん治療の領域で,多くの人材の受け入れを必要としています.興味のある方は遠慮なくご連絡ください.

  • 診療

    当科で行っている各種放射線治療のモダリティーを御説明します.

  • 研究

    当科で現在行っている臨床研究,基礎研究の内容と研究成果をご紹介します.

  • スタッフ

    放射線治療科のスタッフをご紹介します.

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