定位放射線治療について
定位放射線治療とは通常の外照射よりも高い精度で位置決めを行い、放射線を病変の形状に正確に一致させて3次元的に集中照射する放射線治療です。周辺の正常組織の被曝を減らしながら病変に高い線量を照射することが可能になります。慶應大学病院では1990年代初めより定位放射線治療の研究を始め、他施設に先駆け

定位放射線治療とは通常の外照射よりも高い精度で位置決めを行い、放射線を病変の形状に正確に一致させて3次元的に集中照射する放射線治療です。周辺の正常組織の被曝を減らしながら病変に高い線量を照射することが可能になります。慶應大学病院では1990年代初めより定位放射線治療の研究を始め、他施設に先駆け
対象疾患他部位の悪性腫瘍が脳に転移したものや悪性原発性脳腫瘍、良性脳腫瘍(聴神経腫瘍など)のうち、比較的サイズが小さく病変の数が少ないものに対して行われます。 当院では直径3cm程度、1-3個程度までは定位放射線治療の適応となりえますが、、病変の大きさ、数がそれ以上の場合は他の方法で治療
通常の放射線治療と違い、狭い範囲のみを治療するため、副作用が少なく、肺機能が低下して手術のできない方にも施行可能です。ただし、治療の精度が要求されるため長時間(通常30分~1時間程度)の安静臥床が可能なことが条件となります。適応疾患下記の疾患が治療の対象となります。腫瘍径が3-4cm以下
小線源治療とは、小さな容器に密封された放射線同位元素(放射線を放出する物質:線源)を体内に一時的あるいは半永久的に挿入、留置するなどして治療する方法です。 小線源治療の特徴は、病巣の近傍に配置された線源から集中的に照射することで、より局所の治療効果を高めることができることにあります。 当院では、前立
前立腺癌永久刺入密封小線源療法は、早期前立腺がんに対する治療法の一つです。 手術などに比べて身体的負担が小さく、治療に要する入院期間も短いため早期に社会復帰ができる、といったような特徴があります。 当施設でこの治療を行う場合、治療には通常4日間の入院が必要です。 ご希望の方は、慶應義塾大
体腔内に治療用の器具を挿入し、その中に放射線の線源を通すことで体の中から対象となる病巣に集中して照射を行う方法です。 当院では主に子宮の癌に対する初回治療もしくは術後の局所再発に対する治療として腔内照射を実施しています。子宮頸がんの放射線治療子宮頚がんの放射線治療では一般的に、リニアックなどを使用し
アイソトープ内用療法とは、放射線を放出する物質(アイソトープ)を注射などで投与し行う治療のことです。当科では、アイソトープ内用療法として去勢抵抗性前立腺癌に対するラジウム223内用療法を行っています。去勢抵抗性前立腺癌に対するラジウム223内用療法ラジウム223は、骨転移のある去勢抵抗性前立腺
ラジウム223内用療法の概要ラジウム223(ゾーフィゴ注®)は放射性医薬品の一種です。放射性薬品とは放射性物質を含んだ薬で、ラジウム223は、静脈注射で体内に投与された後にそこから放出されるアルファ線(α線)と呼ばれる放射線によって、骨に転移した癌細胞に対して治療効果を発揮します。ラジウム223は