立位CT・マルチポジションCTの開発と臨床応用
~生命寿命と健康寿命の延伸を目指して~■ 背 景① CTの高速化による撮影時間の短縮CTは1970年代に開発されて以来、臥位のみでの撮影が行われてきた。2000年ごろからCTの多列化が進み、撮影の高速化、広範囲化、高分解能化が可能になった。多列化以前のCTでは、全身を撮影するのに数分かか

~生命寿命と健康寿命の延伸を目指して~■ 背 景① CTの高速化による撮影時間の短縮CTは1970年代に開発されて以来、臥位のみでの撮影が行われてきた。2000年ごろからCTの多列化が進み、撮影の高速化、広範囲化、高分解能化が可能になった。多列化以前のCTでは、全身を撮影するのに数分かか
核医学診療は、ここ数年で大きな変革期を迎えています。核医学が特に大きく貢献する新たな領域として、認知症診療とセラノスティックスが注目されています。認知症診療認知症領域では、アルツハイマー病の治療薬として抗アミロイドβ抗体薬が登場しました。これは、アルツハイマー病の原因の一つと考えら
~血管・リンパ管疾患への挑戦と診断イノベーション~1.従来の診断・治療の課題① リンパ浮腫診断リンパ浮腫は、進行するとQOLを著しく低下させる慢性疾患である。その外科的治療であるリンパ管細静脈吻合術(LVA)は有効性が高い一方で、手術の成功は、直径わずか0.5 mm程の微細
原子から分子、そして臨床へ― ナノスケール線量評価に基づく次世代高精度線量計算の構築 ―モンテカルロシミュレーションを中心に、計算科学・放射線物理学・放射線計測学を駆使して、次世代線量評価機構の構築に取り組んでいます。原子・分子のスケールによる線量評価からDNAレベルのシミュレーション、臨
私たちの研究室では、胸部へのがん放射線治療の副作用である放射線誘発性心毒性、肺障害について、臨床で得られた結果を基に有害事象の発生を予測するモデルを構築し、さらにゲノム情報などを含めた統合オミクス解析を組み合わせることで、より高精度なリスク予測や個別化治療の実現を目指しています。放射線生物学に関す
婦人科腫瘍におけるRadiomics研究当大学産婦人科と共同で、子宮頸癌・子宮体癌に対する治療成績の予測や疾患特性の解明、診断・治療戦略の最適化に関する研究を進めています。Radiomicsは、CTやMRIなどの画像から抽出された数百〜数千に及ぶ画像的特徴量から疾患の予防・診断・治療・予後
教室の創設初代教授 藤浪剛一(ふじなみこういち)は,1906年岡山医学専門学校(現 岡山大学医学部)を卒業,病理学教室に入局,翌年東京帝国大学皮膚科学教室,ついで伝染病研究所に移り,1909年, オーストリア=ハンガリー帝国のウィーン大学に留学,Holzknecht,Kienböckらの下で放射
W.C. Röntgen(1845-1923)最初の論文の手稿妻ベルタ夫人の手1895年,レントゲンはX線を発見したが,これに関するレントゲン自身による論文はわずか3篇である.それも正式な論文というよりも,いずれも今で言う研究速報のような形式である.レントゲンは人前で話