私たちの研究室では、胸部へのがん放射線治療の副作用である放射線誘発性心毒性、肺障害について、臨床で得られた結果を基に有害事象の発生を予測するモデルを構築し、さらにゲノム情報などを含めた統合オミクス解析を組み合わせることで、より高精度なリスク予測や個別化治療の実現を目指しています。
放射線生物学に関する基礎研究としてマウスの心臓や肺に放射線照射を行うことで放射線誘発性心毒性の動物モデルを確立し、マイクロCTによる画像解析や病理組織学的検討を通じて、心臓の線維化、肺炎、肺線維化など照射後に生じる経時的な変化を解析しています。これらの基礎研究で得られた知見を臨床応用へと繋げるトランスレーショナルリサーチを通じて新たな治療薬の開発を目指しています。
