リンパ管造影
パテントブルー色素の利用 色素で青染したリンパ管への造影剤注入 1920年代後半から,全身の血管造影法が相次いで開発されたが,非常に細いリンパ管に造影剤を注入することは技術的に困難であったことから,リンパ管造影はなかなか実現しなかった.この壁を打

パテントブルー色素の利用 色素で青染したリンパ管への造影剤注入 1920年代後半から,全身の血管造影法が相次いで開発されたが,非常に細いリンパ管に造影剤を注入することは技術的に困難であったことから,リンパ管造影はなかなか実現しなかった.この壁を打
さまざまな部位の造影 股関節造影 クモ膜下腔造影リピオドール(Lipiodol)はヨウ素を含むケシ油で,1901年に開発され,当初は主にリウマチ疾患の治療薬として使用されていたが,まもなくX
1990年代にMRの台頭で置換されるのではないかとまで言われたCTですが,MDCTの登場で息を吹き返し,現代の画像診断においては中心的な位置を占めています.我々は,MDCTの登場以降は基礎的研究にも力を注ぎ, CTの新たな方向性を模索し,発信してきました.現在もさまざまな検討を行っていますが,そ
1988年にMRが導入されて以来,当科のMRI研究は,基礎から臨床まで多岐にわたって行われてきました.具体的には,新しいパルスシークエンスの開発(樋口,押尾),神経放射線研究(志賀・百島),MR angiographyの研究(湯浅),肝特異性造影剤の研究(谷本,上腹部の項をも参照),経直腸コイルの研
放射線医学教室の核医学研究の歴史は長く,特に放射線治療科の前久保敦司教授が基礎から臨床まで幅広い研究を展開し大きな成果をあげてきました.特に近年では,外科学教室との共同研究によるセンチネルリンパ節の診断を積極的に進め,悪性腫瘍の治療精度の向上に大きく貢献してきました.2009年には核医学部門が放射線
先々代の平松京一教授は,わが国の血管撮影のパイオニアであり,以来当科は,血管撮影,IVR(画像下治療)において常に国内でもトップクラスの症例数をほこり,臨床,研究において指導的役割を果たしています.特に肝腫瘍,四肢閉塞性動脈疾患のIVRでは,数々の実績がありますが,近年は非血管系IVRとして,肺
当科では臨床に密接した神経放射線として,数々の研究を行うと同時に,特に脳神経外科,神経内科,整形外科,耳鼻咽喉科など,関連各科と数多くの共同研究を進めてきました.ここではその一環としての臨床研究をご紹介します.320列CTをもちいた頭部CTDSAの有用性の検討CT, MRIの進歩に伴い脳腫瘍
循環器画像診断は,2000年以降にCTやMRIなどの非侵襲的検査法が急速な進歩を遂げました.2000年に教授として赴任した栗林幸夫の専門が循環器であったことから,当科は心臓CTに黎明期から関わり,撮影法,造影剤投与法,画像表示法,被曝低減などの検査法の確立および診断能の検討をおこなってきました.冠動